富士機械製造、50億円投じ工場拡張 社名も変更
富士機械製造は工作機械を生産する藤岡工場に約50億円投じて2019年3月に拡張し、生産能力を3割高める。曽我信之社長が4月1日付の「FUJI」への社名変更を前に23日に本社で開いた会見で明らかにした。社名変更については「FUJIは製品ブランド名で浸透している上、ソフトウエアの重要性が高まっている」と狙いを説いた。
藤岡工場は社名変更に合わせ「豊田工場」に名称を変える。モノのインターネット(IoT)を活用して生産体制を効率化する。電子部品実装機(チップマウンター)の部品加工もしており、拡張後は組み立ても行う。
このほか、チップマウンターを生産する岡崎工場では、約7億円を投じて建設してきた物流倉庫が今月末に完成する。工場内外に散らばる物流機能を集約し、部品の在庫管理を効率化する。
海外では約10億円を投じてドイツのチップマウンター販売拠点を移転・拡張し、4月1日に稼働する。売り上げ拡大を受け、ショールームを拡充した。将来は工作機械の販売も検討する。