ジェイテクト、研削盤に小ロット向けモデル投入 量産型までラインアップ
ジェイテクトは工作機械で主力の円筒研削盤で攻勢をかける。4月に販売を始めた「G1シリーズ」の量産向けの高生産タイプの小型3機種に続き、小ロット向けの高品質タイプの小型機「タイプG」「同L」を3日に発売した。同社は4月に工作機械製品のブランドを旧来の「TOYODA」から「JTEKT」に変更している。新機種の立て続けの投入で、量産から小ロットまで用途に応じて選べる新ブランドのラインアップを一気にそろえた。
消費税抜きの価格はGが880万円から、Lが1450万円から。両機種とも簡単に熟練加工ができるよう操作性を高めつつ、Lは高品質の加工も追求した。
いずれも変形、熱変位の複合解析で機械構造の最適解を反映した設計をするとともに、低振動を実現する軸受の採用で高い加工精度を確保した。
また、プログラム作成時間の短縮や単品加工の効率が向上する「らくらく操作」の機能を装備。自動車のステアリングメーカーとしての技術を詰め込み、電気信号で切り込みやテーブルの位置を調整する「ステアバイワイヤハンドル」もオプション搭載した。
Lについては徹底的な熱管理で熱伝導を遮断し暖機運転ゼロを達成。リニアスケールにより微細切り込みを可能とする。独自の検知システムで加工前に砥石(といし)の先端位置を把握し、安定した加工精度を維持して、寸法バラつきを従来の半分にした。