住友電気工業は切削工具のラジアスカッター「SEC―ウェーブラジアスミルRSE型」用インサートとして、難削材加工に適した「XCS2000」を発売した。高い耐摩耗性と耐欠損性を兼ね備える新たな被膜技術を適用し、長寿命化と工具コストの低減を訴求する。
アルミニウム含有量の異なる膜(AlTiN)をナノメートル(ナノは10億分の1)単位で積層させ、80%を超える高いアルミ含有量ながら高硬度で耐摩耗性も高めた。表面処理技術により高い圧縮応力を導入し、耐欠損性も向上した。インサートは合計6型番。消費税抜きの価格は1220―2280円。販売計画は初年度1億円、2年後2億円。