車7社が積極投資 設備・研究開発 5兆7860億円
国内乗用車メーカー7社の2017年度の設備投資と研究開発予算が出揃った。
両予算の7社合計は16年度実績を7.5%上回る5兆7860億円。次世代環境車や世界での生産力強化を推し進める。
自動車業界の積極投資が工作機械や工具、機器の需要拡大へと波及するか、期待が高まる。
各社が設備投資や研究開発で力を入れるのは、次世代環境車や自動運転技術の研究開発、世界での生産力の拡大だ。
各業界団体は17年の需要を16年と同じ水準あるいは増加を見込んでいる。なかでも工作機械は国内外の総額を8%増の1兆3500億円と予想しており、うち国内自動車向けの1~5月累計は751億5500万円で16年比8.6%増と好調だ。自動車業界の攻めの投資が機械工具業界に潤いをもたらすか。今後の動きに注目したい。