キタムラ機械、同時5軸MC上位機種 補正値変更が不要
キタムラ機械は、同時5軸制御横型マシニングセンター(MC)「スーパーセル―800G」を発売した。傾斜軸中心と回転軸テーブル上面を直線上に配置した5軸原点共有構造で、パレット交換や工具交換のたびにする各種補正値の変更を不要にし、自動化を容易にして加工時間短縮と生産性向上を実現した。価格は8860万円(消費税抜き)。年間6台の販売を計画している。
フレキシブル生産システム(FMS)であるスーパーセルシリーズの上位機種で、航空機部品加工などでの利用を想定。パレットサイズは630ミリ×630ミリメートル。加工対象物(ワーク)の最大サイズは直径900ミリ×高さ700ミリメートル、最大積載重量は1200キログラム。主軸回転速度は毎分2万回転、工具収容本数は122本。
両端支持のトラニオンテーブル構造で高追従性と高品位な加工面を実現。切削能力を従来比で60%高め、毎分130回転の回転軸(C軸)による旋削加工での工程集約で生産性を高められる。21パレット仕様などのFMS対応や工具マガジン拡張ができ、生産状況の変化に応じて完全無人化対応の構築を可能にしている。