5月工作機械受注、37%増 中国・アジア好調けん引
日本工作機械工業会(日工会)が発表した5月の工作機械受注総額(確報値)は、前年同月比37・5%増の1770億600万円となり、11カ月連続のプラスだった。歴代4番目の高水準。中国を中心にアジアがけん引し、外需が同37・6%増の1316億7700万円と歴代3番目の記録だった。内需は「自動車」や「航空・造船・輸送用機械」が伸び、同37・3%増の453億2900万円だった。
5月は国内は大型連休で営業日数が少なく、海外は6月が半期末になるため、「どの年も4・5月は数値が出づらく、6月に伸びるのが通常のパターン」(調査企画部)だが、最近の受注活況により過去の事例が当てはまらない好結果となった。
外需は20カ月連続のプラスで、2025年12月以降の各月が1―6位を占め歴史的な高水準が続く。アジア、特に中国での好調が全体の伸びを支えており、アジアは前年同月比66・1%増の750億円、このうち中国は同65・6%増の512億円。いずれも歴代3番目に多かった。
中国は自動車がハイブリッド車(HV)中心に伸びたほか、データセンター(DC)やロボット向けの受注も出た。「限られたユーザーではなく全体的に裾野が広がっている」(同)とみられる。インドは同27・5%増の57億円と堅調に推移する。
北米は同13・9%増の373億円で歴代4番目に多かった。石油・ガス関連などの一般機械向けが伸びたほか、航空機の機体やエンジン、宇宙分野の需要が続いている。ジョブショップからの受注も増えてきたという。
内需は自動車がHV中心に完成車・部品メーカーともに春先から回復傾向にあり、低水準だった前年の反動もあるが同95・0%増の93億円を記録。航空・造船・輸送用機械は同2・5倍の72億円で初めて70億円を超えた。
中小企業のユーザーの設備投資動向は省エネルギー補助金の採択待ちのところもあるが、仕事が増えてきたために補助金が出る前に早めに工作機械を導入する動きが出てきているという。
内・外需などの地域を問わずにみると、DCや半導体製造装置関連の需要が多くの地域であり、「受注の中核と言える存在になっている」(同)。日工会は5日に26年の受注総額見通しを2兆円(前年比24・7%増)に上方修正した。年初には1兆7000億円(同6・0%増)と予想していた。6月以降もDCや半導体関連がけん引役となり好調な受注環境が続けば、達成が見えてくる。
