5月の新車販売、ホンダ「N-BOX」首位 新型効果一巡も人気
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した5月の車名別新車販売によると、ホンダの軽「N―BOX」が前年同月比7・0%減の1万3565台で2カ月ぶりの首位に返り咲いた。新型車効果が一巡し台数を減らしたものの、人気車種の底力を見せた。
2位はスズキの軽「スペーシア」で同19・7%減の1万2179台。部品不足で一部生産が滞っているもようだ。3位のトヨタ自動車の小型車「ヤリス」は同13・2%減の1万1756台で、4月の首位から転落した。
トヨタの同「ライズ」はダイハツ工業がOEM(相手先ブランド)供給しており、24年の同社の認証不正の反動増で同3・2倍の8867台。トヨタの同「ルーミー」も同様の理由で同64・4%増の8034台と伸長した。ダイハツの軽「タント」も同42・8%増の8814台。同「ムーヴ」は同7・2倍の5413台だった。
ホンダの小型ミニバン「フリード」は前年同月がフルモデルチェンジ前の末期に当たり、同57・1%増の6723台となった。
トヨタの乗用車「カローラ」は同46・1%減の6613台。「カローラクロス」など5月の一部改良の影響により単月での販売台数を落とした。一部改良の効果は今後の販売台数に表れるとみられる。ハイブリッド車(HV)「プリウス」は前年のリコール(無料の回収・修理)の反動増で同3・3倍の4621台となった。