スリーエフ技研、研磨布ホイール6割増産 生産自動化
スリーエフ技研は、金属加工用研磨布ホイールを増産する。手作業の割合が多い従来の生産工程の見直しと独自設備による自動化を進め、同ホイールの生産で3―5年内に現在の月産600個から同1000個へ6割強増やす。量産体制の構築で生産コストを削減。従来のカスタム品に加え汎用品を手がけ、拡大する需要の取り込みも狙う。設備投資額は1000万―1500万円を想定する。
生産工程の自動化は、現場でトライ・アンド・エラーを繰り返しつつ、3―5年内に自動化を支援する試作装置を開発・導入する。同装置で効果が出れば増設も検討する。
スリーエフ技研は産業用研磨布ホイールなどを製造・販売する。顧客に合わせた大型製品のカスタマイズ(個別対応)が強みで、大手鉄鋼メーカーにも採用されている。
同社によると、近年は国内の研磨材メーカーの統廃合が続き、研磨材の需要に対し、供給が間に合っていない状況という。札谷社長は「今後、生産拡大と効率化に向け、手作業の工程をさらに機械化する」としている。