キタムラ機械、IoT対応横型MC投入 早送り速度60mで重切削
キタムラ機械は、IoT(モノのインターネット)対応の高剛性・高精度横型マシニングセンター(MC)「マイセンターHX800G」を開発、発売した。X・Y・Zの全駆動軸で二つのボールネジ、二つのサーボモーターで同時位置決め制御する独自技術を採用。角型摺動(しゅうどう)面で最高速が早送り毎分60メートルという高速重切削加工を可能にした。
耐熱鋼の難削材の重切削加工からアルミニウムの高速加工まで広範囲の加工に対応する。
全軸のボールネジ軸芯の冷却機能と独自の熱変位補正システムを採用。主要構造物は最高級の国産ミーハナイト鋳物を使用した。高周波焼き入れ後に超精密研削仕上げを施した角型摺動面は、キサゲでの入念なすり合わせ作業により、長期にわたる高精度加工を実現した。
独自の高トルク4段ギア駆動主軸は標準最高回転数が毎分1万2000回転。オプションで最高トルク1225ニュートンメートル、毎分8000回転仕様も用意した。
IoT対応の生産管理システム「エニウエア・リモート」や電荷結合素子(CCD)カメラ、マイク、スピーカーを装備するコンピューター数値制御(CNC)装置「Arumatik―Mi」で、どこからでも機械の稼働状況や、作業者との会話による現場の状態の把握、生産計画の管理ができる。