切削工具生産、6月31%減 製造業の需要落ち込む
日本機械工具工業会がまとめた6月の機械工具生産動態調査(会員統計)によると、切削工具の生産額は前年同月比31・3%減の252億8500万円で、14カ月連続の減少となった。販売額は同29・9%減の256億2800万円で、15カ月連続の減少。販売額に占める輸出分は、同28・6%減の92億4900万円だった。新型コロナウイルス感染症の影響による製造業の需要落ち込みが響いた。
主な品目別生産額はドリルが同29・0%減の37億5000万円、エンドミルが同30・3%減の32億4000万円、ネジ加工工具が同35・8%減の24億5900万円、インサート(刃先交換チップ)が同30・7%減の107億9800万円。
材種別生産額で見ると、特殊鋼工具が同33・2%減の53億1000万円、超硬工具が同29・3%減の195億7500万円、ダイヤモンド・立方晶窒化ホウ素(CBN)が同43・8%減の12億5400万円だった。
また、切削工具に耐摩耗工具と鉱山土木工具を加えた機械工具の総計は、生産が同30・7%減の284億7100万円となり、販売は同28・9%減の289億9500万円だった。