工作機械7社受注実績
11月の工作機械受注実績は、前年同月比3.9%減の314億5400万円だった。
国内外の工作機械市場は停滞感が色濃いものの、内需、外需ともに微減にとどまった。
国内は11月中旬に開かれたJIMTOFや2017年3月に終わる優遇税制が需要を生んだと見られる。
設備投資に使う政府補助金の採択が17年3月に決まった。16年度末まで時間の猶予がない補助金ではなく、優遇税制を活用する動きがある。例えば、牧野フライス製作所は、主に税制とJIMTOF効果で国内が同20%強増えた。
ただ、国内は設備投資するユーザー層に引き続き隔たりがある。「大手ユーザーの案件が中心」(オークマ営業部)で、中堅・中小企業は厳しさがうかがえる。
外需では中国の好不調が分かれた。ツガミは「自動車にとどまらず、一般加工分野もよかった」とし、中国比率の高い外需が同70%弱も増えた。一方でオークマは「東南アジアを含め大きく減った。」と低調だった。
12月については「11月と同様の傾向になるだろう」(牧野フライス)との予想が多い。