7月の米自動車販売:米国勢が大幅減、日本車は健闘-下期厳しい予想も
7月の米国自動車販売はアナリストが予想したよりも大きく落ち込んだ。過去2年間の記録的な水準は続かないとの見方が強まった。
自動車メーカー各社が1日発表した販売統計によると、ゼネラル・モーターズ(GM)は前年同月比15%減、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は同10%減で、いずれも予想に届かなかった。消費者とリース会社がともに自動車購入を抑える中で、好調だった前年下期並みの数字を残すのは難しそうな情勢だ。
自動車購入ウェブサイト、オートトレーダー・ドット・コムによると「今年は前年を下回ると思っていたが、その通りだった。来年は今年を下回ると見込んでいる」と話している。「壊滅的にはならないだろうが、間違いなくピークから下り坂に入っている」と続けた。
これまでのところ大手で唯一、予想外の堅調を維持しているトヨタは7月に3.6%販売が増加。クロスオーバー「RAV4」の需要がけん引した。
日産自動車とホンダは前年同月比でマイナスだったものの、アナリスト予想は上回った。日産は新型クーペ「Q60」を投入した高級車ブランド、インフィニティが販売を伸ばした。ホンダはクロスオーバー「HR-V」の販売が約3割増加した。