7月の切削工具生産37%減 製造業の投資低迷続く
日本機械工具工業会がまとめた7月の機械工具生産動態調査(会員統計)によると、切削工具の生産額は前年同月比37・7%減の239億5400万円で、15カ月連続の減少だった。販売額は同35・2%減の251億円と16カ月連続の減少。生産、販売ともに全品目で前年割れとなった。新型コロナウイルス感染症の影響による製造業の設備投資低迷が続いている。販売額に占める輸出分は同32・0%減の90億900万円。
主な品目別生産額は、ドリルが同39・2%減の34億3900万円、エンドミルが同39・5%減の29億4400万円、ネジ加工工具が同43・6%減の22億5700万円、インサート(刃先交換チップ)が同34・3%減の106億500万円だった。
材種別生産額では、特殊鋼工具が同39・1%減の50億700万円、超硬工具が同35・6%減の188億1200万円、ダイヤモンド・立方晶窒化ホウ素(CBN)が同51・7%減の10億9200万円だった。切削工具に耐摩耗工具と鉱山土木工具を加えた機械工具の総計は、生産が同36・9%減の271億6200万円、販売が同34・7%減の283億500万円だった。