住友電気工業は、超硬合金製刃先交換式切削工具(写真)を生産する北海道のグループ会社に約80億円を投じ、生産能力を2019年末に現状比で約2割高める。既存建屋内の設備を順次拡充し、4月には新工場棟の建設も着工する。19年12月の全面稼働を目指す。
同切削工具は自動車やエネルギーなどでの機械加工で活用されている。新興国の経済発展や自動車生産台数の増加に伴う、切削工具の需要が拡大しており、これに対応する。
グループ会社は北海道住電精密で、切削工具生産子会社の住友電工ハードメタルが100%を出資する。1980年11月に操業し、超硬合金製刃先交換式切削工具を一貫生産している。