車8社の10月の世界生産、10%減の237万台 3カ月連続マイナス
乗用車メーカー8社が発表した10月の生産・販売・輸出実績によると、世界生産台数は前年同月比10・2%減の237万4662台と前年同月実績を3カ月連続で下回った。全社がマイナス。海外生産がアジアなどの市場減速で伸び悩んだ。国内の生産や販売も台風による影響などで台数を押し下げた格好だ。
海外生産は全社が前年実績を下回った。トヨタ自動車はタイの景気低迷などが影響した。日産自動車は米国の「タイタン」や中国の「シルフィ」などの減少が響いた。三菱自動車はタイで「トライトン」が減った。マツダは中国とタイの生産が大幅に減少し8社中最大の減少幅を示した。ホンダは中国で「CR―V」などの販売が好調で10月として過去最高となったが海外全体で減少した。
国内生産も全社がマイナス。ホンダは「N―WGN」が一部部品の不具合で生産を停止しており、8社中最大の減少幅を示した。SUBARU(スバル)は台風19号で一部の部品供給が滞り、工場を停止したことが響いた。
スズキも完成検査問題への対策で工場の稼働を落としていることが影響した。ダイハツ工業は軽自動車が減少した。
国内販売も全社が前年実績を下回った。