乗用車8社の1月世界生産、6カ月連続減
乗用車メーカー8社が発表した1月の世界生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比8・9%減の222万2862台となり、6カ月連続で減少した。1月は中国生産が春節(旧正月)休暇で稼働日が減ったことなどが響いた。足元では新型肺炎の影響による中国製部品の供給遅れで、一部車種で納車遅れも出てきている。
海外生産は同11・5%減の149万6541台となった。中国生産は、トヨタ自動車や日産自動車など中国に生産拠点を持つ各社が春節休暇で前年同月より稼働日が短かったためマイナスとなった。
国内生産も同3・2%減の72万6321台。ホンダは軽自動車「N―WGN」の生産停止が響いた。N―WGNは1月下旬までに生産と出荷を再開した。SUBARU(スバル)は外製部品の不具合で群馬製作所の操業を停止していたため、大幅な反動増があった。
新型肺炎で部品供給網の混乱による影響が広がっている。ホンダ、スズキは一部車種で国内顧客への納車が遅れている。マツダは輸出する一部車種で供給が遅延している。