ボーラー・ウッデホルム、工具鋼製品 8―20%値上げ
ボーラー・ウッデホルムは来年1月1日受注分から、代表的なプラスチック金型用鋼材「STAVAX」をはじめ、工具鋼全製品と切断加工費、配送運賃を値上げすると発表した。平均で8〜20%程度となる。
世界的なエネルギーコストの上昇や製鋼資材、副資材の価格高騰もほとんど社内で吸収してきた。しかし、同社では「これらのコストの一部を製品価格に反映し、適正価格で安定供給を目指す」としている。なお、製品の一斉値上げは2008年の5月以降9年ぶり。
ボーラー・ウッデホルムは、欧州の、様々なタイプの工具鋼を含む高品質の特殊鋼を日本市場に供給する販売会社として1953年に設立された。
主な製造工場であるウッデホルム(スウェーデン)及びボーラー(オーストリア)は、350年にわたる製販一体となった市場重視のマーケティング活動により世界的に知られている。
現在も、ボーラーウッデホルムは、世界50カ国約10万の顧客に対して販売会社を通じた活動を継続しており、工具鋼、精密冷間帯鋼及び高級特殊鋼分野において開拓者としての役割を果たし続けている。
国内では物流及び切断・機械加工強化のため、2008年に静岡県袋井市にディストリビューションセンターを建設した。