乗用車8社の世界生産、上期2.4%減 北米・欧の不振響く
乗用車メーカー8社が発表した2019年1―6月の生産・販売・輸出実績は、世界生産が前年同期比2・4%減の1416万2159台となり、15年以来4年ぶりに減少した。国内生産は増加したが、海外生産が落ち込んだ。北米や欧州などが振るわなかった。トヨタ自動車、ホンダ、ダイハツ工業の世界生産は同期として過去最高だった。
海外生産は同4・7%減の943万3177台。日産自動車は英国で「キャシュカイ」の新車効果が薄れたほか、米国の「タイタン」、メキシコの「セントラ」の減少が響いた。マツダは「マツダ3」のモデルチェンジの影響でメキシコ、中国で生産を減らし最大の減少幅を示した。一方SUBARU(スバル)は北米で好調な「アセント」が寄与し二ケタ増となった。
国内生産は同2・4%増の472万8982台だった。トヨタの北米向け「カローラ」と、ホンダの「N―BOX」「フリード」が全体をけん引した。完成車検査不正問題などで工場の稼働を落としたスバルとスズキが減少した。
6月単月は世界生産が前年同月比6・8%減の223万7180台。2カ月連続で前年同月実績を下回った。