乗用車8社の世界生産、上期30%増 ホンダは中国過去最高
乗用車メーカー8社が発表した2021年上期(1―6月)の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同期比30.0%増の1229万9447台だった。前年同期を上回るのは3年ぶり。前年同期は新型コロナウイルス感染症拡大で落ち込んでおり、その反動増が出た。一方、世界的な半導体不足の影響が出た。
海外生産台数は同38.1%増の830万7285台。日産自動車が上期でプラスとなるのは4年ぶり。ホンダは、スポーツ多目的車(SUV)「CR―V」やハッチバック「シビック」などの販売好調で中国での生産が上期として過去最高となった。
国内生産台数は同16.0%増の399万2162台。生産調整が響いたホンダを除き7社がプラスとなった。ダイハツ工業は登録車の生産が上期としては過去最高となり、軽自動車を含む全体も49万6261台と過去最高を記録した。
8社合計の国内販売台数は同11.7%増の224万1518台。
半導体不足が各社の生産に影響を与えた。三菱自動車は世界生産台数で、3―6月に約5万7500台の影響が生じた。一方、世界販売が上期として初めて500万台を突破したトヨタ自動車は「半導体不足の生産への影響を限定的にできた」と説明した。
21年6月の世界生産台数は、前年同月比26.5%増の210万6512台。5カ月連続プラスだった。