車8社の世界生産、4月は3カ月ぶり増 国内生産けん引
乗用車メーカー8社が30日に発表した4月の生産・販売・輸出実績によると、世界生産台数は前年同月比0・8%増の234万1494台となり、3カ月ぶりに前年同月実績を上回った。海外生産は微減だったが、新型車種や人気車種などが寄与し国内生産が堅調に推移した。世界生産はトヨタ自動車、ホンダ、ダイハツ工業が4月単月として過去最高を記録した。
海外生産の合計は6カ月連続で前年同月を下回った。マツダは中国やメキシコ、スズキはインドの減少が響いた。日産自動車は「シルフィ」が寄与した中国は好調だったが、米国や欧州で減少した。
一方、トヨタは新型「アバロン」の生産開始などで中国生産が伸び、4月として過去最高を更新した。三菱自動車はインドネシアで「エクスパンダー」が好調だった。
国内生産の合計は2カ月ぶりに前年同月を上回った。トヨタは北米向け「カローラ」などが引き続き寄与した。ホンダは「N―BOX」や「フリード」といった車種が販売好調で2カ月ぶりにプラス。
一方、SUBARU(スバル)は完成車検査不正の対策などが響き、9カ月連続のマイナスとなった。
輸出の合計は2カ月連続のマイナス。日産は北米向け「ローグスポーツ」などが減った。