乗用車8社の世界生産、上期6%減 半導体不足・上海都市封鎖響く
乗用車メーカー8社が発表した2022年上期(1ー6月)の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同期比6・0%減の1155万5703台だった。前年同期を下回るのは2年ぶり。半導体不足が長期化しているほか、中国・上海でのロックダウンなどの影響を受け、各社は減産を余儀なくされた。
国内生産は同14・3%減の342万60台、海外生産は同2・1%減の813万5643台で、特に国内のマイナス幅が大きかった。「国内生産のみで使用している部品に供給不足があり、減少幅が大きくなった」(トヨタ自動車)。一方でトヨタとダイハツ工業は、海外生産が過去最高となった。「中国での能力増強や生産最適化などが押し上げた」(同)という。
部品不足の中、各社は堅調な需要に応える工夫をしている。スズキは主力のインドにおいて、半導体の使用量が少ない輸出向け車両の生産を増やした。
ただ今後も、厳しい状況は続きそうだ。