9月の工作機械受注、4%増 3カ月ぶり1500億円超え
日本工作機械工業会(日工会)が発表した9月の工作機械受注額(速報値)は、前年同月比4・3%増の1508億2000万円で23カ月連続の増加となった。1500億円を上回るのは3カ月ぶり。外需が依然好調な一方、内需が19カ月ぶりの減少に転じた。日工会は内需について「高水準であることに変わりはないが、今後、伸びの勢いが落ち着く可能性はある」との認識を示した。
内需は同9・0%減の524億500万円だった。4カ月連続で500億円を上回ったものの、営業日数の少ない8月と比べて1・2%の伸びにとどまった。政府の補助金効果についても、製品の長納期化のために申請を諦める動きも見られ、「効果が薄らいでいる」という。
外需は前年同月比13・1%増の984億1500万円で23カ月連続の増加となり、9月として過去最高を更新した。欧州での夏季休暇明けの商談再開や、米国での展示会開催効果などがあったとみられる。