9月の鍛圧機械受注、18%減 6カ月ぶり350億円は上回る
日本鍛圧機械工業会(日鍛工)がまとめた9月の鍛圧機械受注実績は、前年同月比18・4%減の362億4300万円と2カ月ぶりに減少した。400億円を超えた前年と比べ減少したが、6カ月ぶりに350億円を上回った。日鍛工では「大型・超大型プレスと板金機械が全体を引き上げた結果」(事務局)と分析している。
プレス系と板金系の両機械合計は、同22・4%減の280億8800万円と2カ月ぶりの減少。うち国内は同30・1%減の177億7700万円と3カ月ぶりに減少した。業種別では鉄鋼向けが同8・0%減、金属製品向けが同14・8%減、一般機械向けが同21・3%減、輸送機械向けが同58・8%減と低迷した。
輸出は同4・3%減の103億1000万円と2カ月ぶりの減少。仕向け地別では東南アジア向けが同9・8倍、インド向けが同2・3倍と好調。一方、北米向けは同76・1%減、中国向けが同21・1%減、欧州向けが同72・2%減だった。
機械別ではプレス系機械が同20・3%減の148億1100万円と、2カ月ぶりに減少した。うち国内は同41・1%減だったが、輸出は同14・8%増と2カ月連続の増加。機種別では小型プレスが同2・2倍、超大型プレスが同0・3%増と堅調だった。
板金系機械は同24・6%減の132億7700万円と、2カ月連続で減少。うち国内は同20・7%減、輸出も同38・6%減といずれも振るわなかった。機種別はパンチングが同40・0%減、レーザー・プラズマが同6・9%減と低迷した。
4―9月期の受注総額は前年同期比9・0%減の1806億6500万円。日鍛工は8月に2024年度の受注額見通しを23年12月の当初予想比150億円減の3550億円(前年度比2・6%減)に下方修正している。