共立精機、工具交換自動化 刃具の種類をAI判別
共立精機は、人工知能(AI)で刃具の種類を自動判別する機能を付与した刃具交換自動化システム(写真)を23日に発売する。自動測定・交換する工具情報の事前登録が不要で、さまざまな形状の刃具に対応できる。システム全体の価格は2500万円(消費税抜き)。年間10台の受注を目指す。
刃具自動交換システムはツールプリセッターを核に、複数の機器を組み合わせて刃具の測定、交換、収納などを自動化する。自社開発した自動判別機能は、AIに刃具の形状などを学習させる。工具情報と関連する刃具の測定プログラムを自動作成でき、機械加工現場に導入しやすくなる。
刃先の洗浄装置と刃先長さの自動調整機能をシステムに追加した。主に工作機械の工具補正機能を使わず、規定の長さにセットされた刃具で機械加工することが多い自動車関連の量産工場への導入を狙う。