アマダ、1台で切断・溶接・積層造形対応 3次元レーザー加工機にブルー・ファイバー発振器搭載
アマダはブルーレーザーとファイバーレーザーの二つの発振器を搭載した3次元レーザー加工機を開発したと発表した。1台で切断、溶接、積層造形(AM)の3種類の加工に対応する。センサーなどにより高速高品位なレーザー加工技術を容易に扱えるようにした。2024年春の発売を予定する。これまで培ったレーザー技術を応用し、主力の板金加工だけでなく新たな事業領域の拡大につなげる。
開発した3次元レーザー加工機「ALCIS―1008e」は、最大出力がそれぞれ3キロワットのブルーレーザーとファイバーレーザーの二つの発振器を搭載。ブルーレーザーはファイバーレーザーと比べて銅に対する吸収率が10倍以上高いなど高反射材にも加工領域を広げられる。トーチを交換することで切断、溶接、AMの各加工に対応する。AMは指向性エネルギー堆積法(DED)を採用した。
アマダはグループ会社で電動車のモーター向けに巻き線用平角銅線の加工機などを手がける。新型機で銅線の溶接も一体提案するなど、電気自動車(EV)分野といった新領域の開拓につなげる。