牧野フライス、ATC・ワーク棚一体 5軸制御立型MC
牧野フライス製作所は自動工具交換装置(ATC)や加工対象物(ワーク)ストッカーを一体化した5軸制御立型マシニングセンター(MC)を発売開始した。自動化に必要な装置・ソフトウエアをワンストップで提供することで、顧客の早期生産立ち上げや長時間連続運転を実現する。価格は7200万円(消費税抜き)。部品加工業向けに年間100台の販売を目指す。
同MC「DA300(自働化パッケージ)」は、ワーク最大寸法が直径360ミリ×高さ300ミリメートルで、主軸の回転速度は毎分最大2万回転。X、Y、Z軸の送り速度は同60メートルと速い。118本の工具を収納可能なATCや40棚のワークストッカーなどを組み込んだパッケージとして提供する。
スケジュール管理ソフトを標準で搭載しており、加工の状態や計画を確認可能。ワークパレットはポリゴンテーパ方式を採用し、精度面での信頼性に加えて3次元方向での位置誤差を最小化できる。
また、加工室内の壁面を急斜面にすることで、切りくずが自重で落下する構造を採用。作業者の清掃作業が不要で、切りくずが原因となる機械の停止時間の短縮も図れる。