白山機工、研削盤用クーラントタンク発売 スラッジを高精度に排除
白山機工(石川県白山市)は、同社初となる研削盤用クーラントタンクを発売した。研削・研磨加工で排出されるスラッジを高精度に排除し、スラッジ回収・清掃コストを削減できる。自社で従来手がけていなかった分野の製品投入を通じて、工作機械用チップコンベヤーなど製品全体の提案力強化につなげる。価格は180万円(消費税抜き)から。
油性クーラントにも対応する。クーラントを顧客の加工条件に合わせた1次濾過装置で前処理を行い、ダーティー槽へ送る。
同槽は渦流式タンクでクーラントを循環させスラッジの体積を抑制し、タンク清掃の手間を減少させる。そこから特殊なフィルターケースに送り、クーラントの流れを利用しスラッジを固まりにして分離する。
フィルターは目詰まりが起きにくい構造のため、清掃や交換頻度を減らせる。分離したスラッジは下部に沈殿し、時間による自動制御でバルブが開きドレンボックスに排出する。ボックスは開閉式構造にして、バッグフィルターの回収作業を容易にした。