不二越、可搬重量と動作範囲拡大 協働ロボ2種投入 AI化に照準
不二越は人が近づくと動きを止め、離れると作業を再開する協働ロボット「COPARO(コパロ)MZSシリーズ」の新製品2機種を発売した。次世代の協働ロボットや自律ロボットの方向性として「コパロシリーズ」と名付けて打ち出す。新製品は従来機比で最大可搬重量と動作範囲(最大リーチ)の性能を高めた。拡大するAI(人工知能)化と自動化のニーズを取り込むため、間を置かずにラインアップを次々と拡充し国内外で攻勢をかける。
新機種「MZS12」は、最大可搬重量が従来機「MZS05」比2・4倍の12キログラム、最大リーチを同約1・3倍の1214ミリメートルにした。「MZS18」は最大可搬重量18キログラム、最大リーチ1107ミリメートル。販売目標は2026年度に2400台ずつを計画する。いずれもオープン価格。
従来機を納入する電機・電子、産業機械、自動車部品の各業界などを中心に幅広い用途に展開する。電子部品の基板やモニターが大型化するなど、ロボット市場で「より重いものを、より長いリーチで持ち上げたいというニーズに対応する」。
協働ロボットは人員との置き換え需要に対応してきたが、加えて今後は2人分の人手をロボット1台でまかなうといった合理化も実現させる狙いだ。
従来機を含め3機種は国内外を販売対象とする。少子高齢化が進む先進国や「自動化ニーズが高まる米国やインドで拡販が進みやすい」(同社)とみる。新製品はまず国内の従来機と同じラインで生産しコストを抑える。生産量の伸びや各国の需要動向により、生産地の拡大を検討する。
不二越はAIとロボットを融合した自律型ロボットの第一歩として、小型協働ロボット「MZS05」を25年12月に発売した。独自開発したセンサーをアームに内蔵する。人の接近を検知し衝突前に停止する機能を備え、産業用ロボットをベースに、同等の高速・高精度の生産性を維持する。
