ブラザー、30番小型MC新機種を発売 加工エリア最大級
ブラザー工業は主軸30番の小型マシニングセンター(MC)「スピーディオ」の新モデル「W1000Xd2」、「M300Xd1」を発売した。W1000Xd2は30番機で最大級の加工エリアを持ち、価格は957万円(消費税抜き)。M300Xd1はマシニングと旋削の加工が可能な複合加工機で、価格は1452万円(同)。
W1000Xd2は従来モデルと同様に移動量がX軸1000ミリメートル、Y軸500ミリメートルと主軸30番機の領域を超えた加工エリアを実現。複数加工対象物(ワーク)を並べる多数個取り加工や幅広い治具を並べて置ける。
今回、Z軸移動量を従来より80ミリメートル増の380ミリメートルに拡大。テーブル最大積載質量も100キログラム増の500キログラムと、より大型の部品加工や治具搭載を可能にした。工具交換装置は工具収納本数が従来からの14本、21本のタイプに加え、28本も選択できるようにした。
M300Xd1も従来の22本に加え、28本タイプも使えるようにした。また、同時5軸加工に対応する「M300Xd1―5AX」も発売。価格は1591万円(同)。
工具に対しワークの加工表面が最適な向きになるよう五つの軸を同時に動かし、複雑な輪郭形状のワークを高速・高精度に加工する。