ブラザー、ダイカスト部品向けバリ取り機 立ち上げ容易
ブラザー工業はダイカスト部品のバリ取り専用機「デバリングセンター スピィーディオ DG―1」を発売した。部品の製造工程で発生する素材のバリを取り除くことに特化して、数値制御(NC)加工機によるバリ取りよりも短時間での工程の立ち上げを可能にした。消費税抜きの価格は988万円。
加工経路の自動生成やタッチパネルでの経路補正などの独自機能で、NCプログラムの知識がなくても容易に工程を立ち上げられる。ロボットやNC加工機で必要な加工作成時の再教示やプログラム修正の繰り返しが不要になり、立ち上げ時間を約70%短縮できる。
移動速度や力を抑える低トルク機能により、ミスが発生しても機械が異常な接触を検知して停止し、故障のリスクを減らせる。
毎分2万回転の主軸モーターを搭載。バリ取りに適した剛性を持つ主軸で、バリの大きさに影響されずに安定した加工を実現した。また、主軸が工具の脱着を行うピックアップ方式の自動工具交換装置(ATC)は、切削工具6本を収納でき、バリの形状に合わせた工具を選べる。