ブラザー工業、横型小型MC発売 広い加工空間を実現
ブラザー工業は、同社の主軸30番の小型マシニングセンター(MC)「スピーディオ」で初の横型となる「H550Xd1」を発売開始。主軸の配置を横向きにして小さな本体サイズを維持しながら広い加工空間を実現した。電気自動車(EV)向けで多い大型のアルミニウム部品をはじめ、さまざまな加工ニーズに応える。価格は1232万円(消費税抜き)。
機械幅1557ミリ×奥行2990ミリメートルで設置スペースは一般的な40番横型MCより約20%少ない4・7平方メートルを実現。EVのギアケースやアルミホイールなどの加工対象物(ワーク)を想定している。装着可能な最も長い工具を設置した状態で直径600ミリ×高さ580ミリメートルの広い治具エリアを確保。大型の部品加工の場合は、加工部品が干渉しない位置に工具が移動することで、治具エリアを最大で直径800ミリメートル×高さ580ミリメートルまで広げられる。これにより、大物や長尺のワークの搭載と多面加工を可能にした。
一度に30本配置できる新開発のマガジンを導入。加工エリアとマガジン搭載場所を分離するとともに、最長250ミリメートル、最大径125ミリメートル、最大重量4キログラムまでの大型の工具を載せられる。