ブラザー工業、小型MCに工具100本
ブラザー工業は従来比3倍以上となる100本の工具が搭載できる小型マシニングセンター(MC)「スピーディオ」の新機種を開発し、春以降をめどに市場投入する。主軸30番テーパの小型MCで100本の工具を搭載できるのは珍しいという。変種変量生産や多品種小ロット生産の現場で、コンパクトな生産設備を求める需要を開拓する。
開発している「S700Xd2―100T=写真」は、スピーディオの標準モデルで最大28本の工具が搭載可能な「S700Xd2」の機械内の左右に36本ずつの工具ストッカーを載せて、100本の工具を収納可能にした。同数の工具を収納する一般的な主軸40番のMCと比べて接地面積を約40削減できるという。
また、本体に大型の傾斜ロータリーテーブルを搭載した「U500Xd2」に100本の工具を搭載可能にする機種の開発も進めており、S700Xd2―100Tと同時期に発売する考え。
MCに搭載する工具本数の増加を進めることで、大量生産から変種変量生産や多品種小ロット生産へと生産形態が移行しているモノづくり現場のニーズに応える。