CAMとスムーズ連携 DMG森精機、工作機械用機能統合ソフト
DMG森精機はコンピューター利用製造(CAM)で生成した加工経路を工作機械の制御装置に適合した数値制御(NC)プログラムに変換する機能(ポストプロセッサー)と切削加工シミュレーション、切削力最適化機能を統合したソフトウエアを発売したと発表した。
CAMと同社製機械を円滑に連携でき、プログラム作成から加工開始までの大幅な時間短縮や消費電力削減につなげられる。
5軸加工機で使う場合の基本版(ポストプロセッサー、切削加工シミュレーション)の価格は89万6000円(消費税抜き)から。
発売したソフト「セロスダイナミックポスト」は、同社の5軸加工機と複合加工機、横型マシニングセンターに対応。従来個別に購入する必要があった各機能を1本のソフトで使うことができる。
CAMで作った加工経路をポストプロセッサーでNCプログラムに変換。その後、切削加工シミュレーション機能で加工形状の評価と干渉チェック、加工時間の予測を行い、切削力最適化機能により切削負荷を評価して加工条件を最適化したNCプログラムを自動で生成する。
切削加工シミュレーションには同社のデジタルツイン技術を用いることで、機械構造や軸の加減速、工具交換時間などの同社製機械の機能を再現。実際の切削時間や切削力を正確にシミュレーションできる。