タンガロイ、CBNインサート追加 焼入れ鋼仕上げ加工用
タンガロイは、焼入れ鋼の仕上げ加工用立方晶窒化ホウ素(CBN)インサート(刃先交換チップ)「STH形」を発売した。焼入れ鋼の外径仕上げ加工の高効率化が見込める。価格は主要型番の「STH300―SR BXA10」が1万3310円。初年度4000万円の販売を見込む。
同インサートは溝入れ加工用工具シリーズ「タング・カット」のインサートと互換性を持ち、同シリーズのホルダーに装着して使うことができる。
切れ刃の正面側に曲率半径の大きなワイパー切れ刃を備え、0・1ミリメートル程度の切り込みと、1回転当たり最大1・5ミリメートルの高送り条件で使うことで優れた加工面粗さが得られる。切れ刃側面のワイパー切れ刃により、立壁の仕上げ加工にも適する。
ロウ付け面積を広くできる「ウェイビー・ジョイント」形状を採用。高送り加工でも切削熱によるロウ材の軟化を防げる。