乗用車8社の世界生産、1月6%増 12カ月連続プラス
乗用車メーカー8社が発表した1月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比6・4%増の198万2988台となり、12カ月連続で前年同月を上回った。全体として半導体不足の解消が進み、生産回復の傾向が続いている。地域別では北米の需要が堅調で中国向けも回復がみられる。メーカー別ではマツダとダイハツ工業を除く6社が前年同月を上回った。認証不正問題で日本国内の工場を停止したダイハツの世界生産は前年同月比で半減した。
トヨタ自動車の世界生産は前年同月比7・4%増の74万332台。北米の底堅い需要を受けて海外生産は同9・5%増の52万2851台となり、1月として過去最高となった。アジアはタイやベトナムで経済低迷の影響を受けたが、インドの堅調な需要が下支えした。
北米生産はトヨタが同22・0%増。ホンダは同27・0%増で13カ月連続のプラスとなった。中国生産も半導体不足やコロナ禍の影響があった前年同月に比べて回復傾向にあり、トヨタが同15・4%増、日産自動車が同2・3倍、ホンダが同19・7%増だった。
一方、ダイハツは工場の稼働停止で国内生産が0台だった。稼働を再開したインドネシアも生産が減り、海外生産は同5・6%減。世界生産は同49・8%減の7万708台にとどまった。日本国内の販売も同62・6%減の2万295台と大きく落ち込んだ。
国内生産は8社合計で同6・3%減の54万8912台。ダイハツのほかマツダとスズキが前年同月を下回った。
マツダは生産終了車種の影響や22年秋に発売した新車効果の反動で同18・1%減となった。