CKK、レーザードーピングで超硬工具量産 寿命2倍以上に
シー・ケィ・ケーは、超硬合金に他元素を加えるレーザードーピング(LD)によって2倍以上の長寿命化を実現した超硬切削工具の量産に乗り出した。4000万―5000万円を投じて、自社設計による全自動LD装置を整備。標準品の第1弾として、このほどロールタップ下穴用ドリルを発売した。
新設したLD装置はロボットハンドが工具をつかみ、回転させながらレーザーを照射する。研究段階の従来装置は手作業が多かったが、新装置は自動で24時間稼働が可能。月産能力は約1万本。
発売したロールタップ下穴用ドリルは、新たに立ち上げたLD事業のブランド「エルディラ」の第1弾製品。「お試し用」(沢田社長)として、ネジサイズM3―6向けについて在庫を抱え即納できるようにした。消費税抜きの価格は6800―9800円。ほかのサイズの注文にも応じる。
シー・ケィ・ケーのLDは金属材料に他元素を塗布し、レーザーを照射することで母材の性質を制御する技術。強度向上のほか被削材との化学反応抑制やコーティングの密着性向上など、複数の効果により工具寿命が最低2倍延びる。一部の既存ユーザーにおける性能確認を経てLD事業を本格化した。
ユーザーにとっては工具交換頻度の削減につながる。自動車や航空機など幅広い業界に提案する。LD処理のみの受託も請け負う。今後、標準品シリーズに、ほかの工具種を追加するほか、金型部品など工具以外への展開も検討する。
同社は超硬切削工具のオーダーメード品やOEM(相手先ブランド)品の製造、再研磨を手がけており、国内で自社ブランド品を展開するのは初めて。
