非切削時間を短縮したCNC旋盤 滝澤鉄工所
滝沢鉄工所は加工対象物の受け渡しを行うローディング方式を改良し、非切削時間を短縮した平行2主軸コンピューター数値制御(CNC)旋盤「TT―1100G」を製品化した。加工を行い次の加工までの所要時間が1・9秒と同社従来品比で約6割短縮。本体横幅も短くし省スペース化を図った。10月に受注を開始し、月5台の生産を見込む。
チャックサイズは6インチ、刃物台は10角タレット。対象ワークは直径80ミリメートル、長さ80ミリメートルまで対応する。価格はワークフィーダーが左右二つあるCタイプで2370万円(消費税抜き)。部品加工で採用を見込む。
従来のローディングはローダーが加工室の上部で待機する方式だったが、今回は加工室の前で待機する方式を採用した。ローダーの移動距離が短くなり、次の加工までの時間短縮を実現。刃物台のX軸の動きを変更し、本体の横幅は従来機比500ミリメートル短い1400ミリメートルとなった。