CNC工具研削盤の中印モデル国内投入 中小向けに割安感
アンカマシンツールズジャパンは、豪アンカ製のコンピューター数値制御(CNC)工具研削盤「FX5リニア」の中国・インド市場向けエントリーモデル「FX5Eリニア」を日本で発売し、4月30日までの期間限定で販売。価格は仕様によって異なるが2000万円(消費税抜き)程度。
海外製品は高価という先入観を払拭し、価格を抑えた機種で工具の再研磨を手がける中小企業を開拓する。
アンカマシンツールズジャパンは豪アンカの日本法人で、2021年に国内営業を始めた。両機種は小型で操作性が高いアンカの主力製品で、22年6月期には全世界の総販売台数の5割を占めた。加工能力とソフトウエアは同じだが、FX5Eは工程内の測定機能や加工対象物(ワーク)を確認するカメラを省き、価格をFX5より300万―400万円ほど安くした。オプションでローダーの搭載も可能。
板倉社長はFX5Eについて「汎用性が高く多彩な加工に対応する。これまでアンカ製品の導入を諦めていたユーザーに提案したい」と語る。