中部機械加工システム展出品製品 「CoroCutQD Y軸用突切り工具」
サンドビックは、全く新しいY軸制御の突切り加工を提案する。
新製品「CoroCutQD Y軸用突切り工具」は、従来のCoroCutQDの優れた性能をそのまま受け継ぎ、変更点として、チップポケットが90度回転している。
従来の突切り加工ではX軸方向の送り動作により切削力がブレードの最も弱い部分に向かうが、同製品は使用インサートの切れ刃上面がブレードに対して垂直方向になるように設計されているため、発生する荷重・切削負荷はブレードのより芯厚がある剛性の高い方向で受け止めることにより、ホルダのたわみや切削音が大きく低減される。
従来の突切り工具のブレード剛性と比較して最大で7倍剛性が上がるとされ、送り速度を大幅にアップすることが可能。また、加工安定性を大きく改善し、より長い突出し量が可能となり、生産性が大幅に向上する。Y軸制御を備えたターニングセンタおよび複合加工機で使用できる。
さらに、専用のプラグ・アンド・プレイクーラントアダプタを使用して逃げ面・すくい面双方からクーラント供給が可能。刃先を効果的に冷却することにより、チップ寿命を大幅に改善する。
全方向旋削加工
「CoroTurn Prime」
同社は、生産性を大幅に向上させ、工具寿命を延ばす、画期的な全方向旋削加工を実現する「CoroTurnPrime」を出品する。主な特長は次の通り。
●PrimeTurningによる低切込み角の加工(刃先への切削中の加工負荷、切削熱の低減)
●切りくずかみの防止
●クランプ方式(スクリュークランプ、ダブルクランプ)
●最新のクーラント内部供給機構(Aタイプはすくい面方向及び逃げ面方向、Bタイプは逃げ面方向からのクーラント内部供給機構を採用)
●ワイパーチップ(高い送り条件での使用でも、仕上げ面粗さを良好に保つ)