村田機械、省スペース複合加工機 複雑ワークに対応
村田機械は旋盤にY軸方向へのミリング加工機能を搭載し、複雑形状ワーク(加工対象物)の複合加工に対応する正面型1軸コンピューター数値制御(CNC)ターニングセンターを開発した。
人手不足による加工現場の自動化・工程集約化需要に応えた機械で、ワーク搬送用のガントリーローダーも搭載。非搭載の1軸旋盤と安全柵付きロボットで構成する搬送自動化ラインと比べ、約25%省スペース化する。多様な部品加工現場での自動化ニーズを取り込む。
ワークを固定するチャックサイズが6インチと8インチで、作業者に対して正面を向いた旋盤に、Y軸と回転工具を搭載した。工具を取り付けるツール台が主軸に対しY軸(上下)方向に動き、主軸がツール台に対し、X軸(左右)、Z軸(前後)方向に駆動することで、複雑なワークでも複合加工による工程集約を実現する。
機械内に搬送用ガントリーローダーを搭載。安全柵が必要なロボットを使った搬送自動化ラインと比べて省スペースで、自由なレイアウトが可能。ワーク変更時の加工プログラム作成に併せて、素材供給や完成品払い出しサイクルなどの搬送プログラムを修正でき、自動機を初めて使うユーザーでも簡単に操作できる。
設置面積は幅1550ミリ×奥行き2350ミリメートル。