ジヤトコ、軽専用CVT開発 低燃費・軽量化に磨き
ジヤトコは、軽自動車専用の無段変速機(CVT)「JatcoCVT―S」を開発したと発表した。小型・軽量で、軽自動車に最適な変速比幅を持つ低燃費変速機。同社の従来同クラス比で約8%摩擦を低減したほか、重量約4・2キログラムと重量比で約6%軽量化した。
日本の交通事情と軽自動車の使われ方に最適な変速比幅6・0を実現した。従来以上に軽自動車に適した燃費性能と動力性能を両立した。
低摩擦ボール軸受や、プーリー油圧室にタンデムピストン構造を採用したほか、ギア部にはバッフルプレート(流れ阻止板)を設定。潤滑配分やプーリー保持油圧、ファイナルギア比を最適化し、摩擦低減につなげた。また、ダブルピニオンタイプの4遊星ギア構造を採用し、後退走行時のギアノイズも低減した。