DMG森精機、高速主軸の新モデル 毎分3万回転で加工時間大幅減
DMG森精機は、高速主軸「スピードマスター」の新モデルを発売した。最高回転速度が従来比最大2倍となる毎分3万回転の仕様で、加工時間を大幅に短縮できる。価格は220万円(消費税抜き)。
発売した「スピードマスター30k」は、同社の横型マシニングセンター(MC)と立型MC、5軸制御立型MCの機種に搭載可能。高出力モーターの搭載により、3万回転でも一般的な鋼材の荒加工から仕上げ加工まで幅広い加工に対応する。
主軸ラビリンス構造を強化したことで、主軸内への切削液(クーラント)の浸入を防げる。高剛性なベアリングを採用し、主軸回転時の振動を抑制。高精度加工により面品位が向上し、金型加工後の人手による磨き作業を低減できる。カートリッジ構造により、主軸交換作業を大幅に短縮できるほか、3年間の無償保証を設定した。
加工時間の短縮により、二酸化炭素(CO2)排出量や消費電力を削減でき、生産現場の環境負荷低減にもつなげられる。