DMG森精機、心間3000仕様の超高精度複合加工機 最大3030mm長尺ワーク対応
DMG森精機は心間3000仕様の超高精度複合加工機を発売した。最大3030ミリメートルの長尺加工対象物(ワーク)をワンチャッキングで加工可能。段取り替え作業を低減でき、長尺ワーク加工の工程集約を実現する。価格は7330万円(消費税抜き)から。エネルギーや航空宇宙、船舶分野などの分野向けに、年間40台の販売を目指す。
発売したのは「NTX2500―3000 2ndGeneration」と「同3000―3000 同」。ターニング用高性能主軸と、全長350ミリメートルの小型構造の旋削/ミーリング主軸を搭載し、1台でターニングとミーリングの全加工を行える。最大加工径80ミリメートル、最大加工長さ1300ミリメートルのロングツールにより、長尺ワーク加工の工程集約を実現する。
また、工具を最大246本収納できる大容量工具マガジンをはじめ、ロボットシステムや機内計測装置などの自動化・計測ソリューションも提供可能。加工時に発生する切りくずやミストに対応するための機能や装置も揃えた。
同複合加工機は従来、心間1500仕様で自動車や航空機、医療機器、金型分野向けに販売してきた。一方で近年、世界的な脱炭素化への取り組みの広がりに伴い、風力発電などのエネルギー分野や、航空機、船舶などの大型輸送手段における脱炭素化の開発が進み、大型・長尺ワークの高効率加工へのニーズが高まっている。