DMG森精機、1台で小型・中型加工 複合機向け主軸投入
DMG森精機は、小型のターニングセンターや複合加工機に搭載可能な主軸「ターンマスター12in.C」を発売開始した。主軸ユニットのサイズを従来比18%縮小し、チャックサイズが6―8インチの小型工作機械に12インチのチャックを搭載可能。小型から中型部品の加工に1台の機械で対応することで、生産性向上を実現する。
同社製の高性能主軸「マスターシリーズ」の新製品で、3年間の無償保証を設定。搭載可能機種は同社の複合加工機「NTX1000 2nd Generation」で、今後ほかの機種にも展開する。
最大直径105ミリメートルの棒材を挿入可能。バーフィーダーと連結することで、素材供給の自動化にも対応する。
12インチチャック用主軸と同じ構造を持つため、従来の8インチ主軸と比べて剛性を2・6倍、ブレーキトルクを2・2倍に高めた。最高回転速度は毎分3000回転。高剛性と高速加工により加工時間を短縮できるため、二酸化炭素(CO2)排出量や消費電力の削減が見込める。
また高精度エンコーダーの搭載により、ミーリング仕様時のC軸割り出し精度も高めた。