DMG森精機、独社の表面粗さ測定機を周辺機認定
DMG森精機は独Mahr(マール)グループ(ゲッティンゲン)とパートナーシップを結び、マールグループの表面粗さ測定機を、「DMQP」(DMG森精機認定周辺機器)に認定した。DMG森精機の工作機械内で加工対象物(ワーク)の表面粗さを直接自動測定でき、加工工程の生産性向上に貢献する。
今回認定した測定機「MarSurfMC510」は、表面粗さ(Rz)の測定精度が最大1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。測定時に自動工具交換装置(ATC)に搭載していた同測定機を工具主軸に装着して測定する。外部パソコンからソフトウエアで計測工程を制御でき、無線通信を介して同測定機と双方向通信する。パソコンはデータ通信規格「OPC UA」で数値制御(NC)プログラムとも連携し、計測データを分析にも活用できる。
森雅彦社長は「工程集約された加工プロセスでワークの計測結果をフィードバックできることは、今後、クローズドループ制御のアプリケーションの礎となる」とし、既に同分野で大学との共同研究にも乗り出した。
DMG森精機は優れた周辺機器をDMQPとして認定し、加工ニーズに応じて同社製工作機械と組み合わせて提供する。加工工程の集約や早期立ち上げなどを支援している。