DMG森精機、ターニングセンター発売 長時間加工でも精度安定
DMG森精機は二つの主軸を搭載したターニングセンター「NLX2500/700 2nd Generation」を発売した。主軸の切削能力を同社従来機比25%向上。刃物台のミーリング能力も同40%高め、マシニングセンター(MC)と同等の性能を備えた。複雑な加工形状への対応力を向上し、工程集約や自動化をしやすくした。電気自動車(EV)や半導体製造装置など幅広い部品の加工に対応する。
シミュレーションによる性能予測と熱変位解析による機械構造の最適化で、長時間の加工でも安定した精度を実現。X軸とZ軸のすべり案内は摺動(しゅうどう)面幅を同10%広げ、振動減衰性と動剛性を高めた。左右の両主軸では同等の切削能力を備える。
ロボットシステムやガントリローダー、棒状の素材を供給する「バーフィーダー」などの自動化システムと組み合わせることで夜間の無人運転にも対応。長時間の連続稼働を実現する立型大容量クーラントタンクも選択でき、安定した長時間稼働を支援する。
NLX2500シリーズは同社のベストセラー機で、新機種が第5世代。