東洋精機工業、アルミ大型部品向けMC投入 車関連加工メーカーに照準
東洋精機工業は、アルミニウム大型部品向けにコラム移動型の横型40番マシニングセンター(MC)「THMC420」を開発し、発売した。移動ストロークがX軸600ミリ×Y軸500ミリ×Z軸400ミリメートルのワイドストロークで広い加工エリアを持ち、アルミ系の大型加工対象物(ワーク)に対応する。主な販売対象は自動車関連部品加工メーカーで、消費税抜きの価格は2200万円。
製品の寸法は高さ2830ミリ×幅1600ミリ×奥行き3930ミリメートル。大型ワークの加工に対応するため、X軸カバーを変えることで、同じ機械幅のままX軸ストロークを700ミリメートル仕様にすることも可能。
早送り速度を全軸毎分60メートルに上げ、従来機よりもサイクルタイムを短縮した。加工室と機械室をテレスコカバーとマガジンシャッターで完全分離し、機構部への切りくずの飛散を防げる。
加工室と機械室はそれぞれ独立した二体ベース構造を採用。ワークや加工内容によって加工室を自由に製作できるため、切りくずの排出方向や自動搬送、付加軸の仕様にも柔軟に対応する。同社の担当者は「自動化ラインへの採用に期待したい」としている。