滝沢鉄工所、「DXサービス」開始 工作機械顧客の利便性向上
滝沢鉄工所は、工作機械のユーザーに向けてウェブサイトで情報提供などを行うサービスを始めた。近く、メンテナンス履歴の電子化システムも稼働させる。顧客の利便性向上と自社サービススタッフの業務効率化が狙い。物品の購入を除き利用は無料。ユーザーの8割の利用を目指す。
「TAKISAWA DXサービス」の名称で始めた。機械の番号を入力してユーザー登録すれば、工作機械のマニュアルや新製品情報を閲覧できる。旋盤によるネジや溝切りなどの加工法の解説動画も視聴できる。
物品の電子商取引(EC)機能もあり、工具ホルダーや、入門機種「TACシリーズ」向けの対話入力型ソフトウエアを販売する。
さらに近く、メンテナンスの作業報告書を電子化するシステムも稼働させる。サービススタッフ全員にタブレットパソコンを配備。修理などの検収時のサインをタブレット上で行うほか、報告書を電子化して保存し、顧客とメーカー双方で閲覧できるようにする。
同社のサービス拠点は11カ所、30人強で全国をカバーする。サービスの付加価値向上が課題になっていた。
工作機械に通信機能を持つ端末を装着し、稼働データなどを収集するIoT(モノのインターネット)をサービス化する構想もある。