ブラザー、EV部品向け工作機械を発売 傾斜ロータリー搭載
ブラザー工業は、小型工作機械「スピーディオ」の新シリーズとして、電気自動車(EV)市場や変種変量生産に対応する「Uシリーズ」を発売開始した。同シリーズの初モデルとなる「U500Xd1」はスピーディオ初の機能として、加工室に直径500ミリメートルの傾斜ロータリーテーブルを搭載。従来と同等の設置スペースや高生産性を維持しながら、5軸の割り出し加工を可能にした。価格は1158万円(消費税抜き)。
EVに多く使用する大型のアルミニウム部品を加工しやすくするため、小さい本体サイズのまま、治具エリアが最大限に広くなるよう設計した傾斜ロータリーテーブルを標準搭載。従来モデルや小型複合加工機より大きな加工対象物を扱える。
収納可能な工具本数は最大28本で、大型化、複雑化したEV向け部品に対応。一度のセット(ワンクランプ)で、さまざまな面を割り出しての加工が容易になり、生産工程の集約化と加工精度の向上を実現する。