ホンダ、中国・武漢にEV工場 728億円投じ年産12万台
ホンダは、中国合弁会社の東風ホンダが武漢市内に電気自動車(EV)専用工場を建設すると発表した。生産能力は年間12万台で、投資額は約40億元(約728億円)。2024年の稼働を目指す。中国政府の後押しもありEVの需要増が見込まれる同国で攻勢をかける。
新工場の敷地面積は63万平方メートルで、武漢経済開発区に設ける。プレスから検査まで一貫生産し、組み立て工程を中心に自動化する。再生可能エネルギーを活用するなど、環境に配慮した工場にするとしている。
東風ホンダは現地の東風汽車との合弁会社で、現在の生産能力は年間72万台。ホンダは中国初のホンダブランドEV「e:N(イーエヌ)」シリーズの展開を22年春に始める。東風ホンダからは「イーエヌS1」を発売予定だ。イーエヌS1は既存の東風ホンダの工場で生産する。
ホンダは30年以降に中国で投入する全ての4輪車をEVなどの電動車にする方針を掲げている。広州汽車との合弁会社の広汽ホンダ(広東省広州市)も24年にEV専用工場を稼働予定だ。